ノア(フローラルート)20 8年後
主人公が買われたのは富豪と上品な奥様と生まれたばかりの男の子のいる家でした。
本当だったら自分も綺麗な奥さんと可愛い息子と、更に娘までいる城で幸せに暮らしながらお母さんを探すはずだったのに。
余所の子が初めて歩く瞬間を見届け、その子が魔物に攫われる瞬間も目の当たりにします。
体さえ自由だったらあんな奴らは簡単に倒してやれるのに。
足蹴にされても抵抗すら出来ません。
本当だったら4人で楽しむはずだった季節の移ろいも、倒されたままただ過ぎるのを見ていることしかできません。
攫われた時のジージョの雰囲気から考えると、4~5年は過ぎていったのでしょうか。
今度こそ、サンチョが探し出してくれました。
いつも心配ばかりかけてごめんね、サンチョ。
続いてとても嬉しそうな男の子。
生まれたばかりだったはずのユーリは、こんなに大きくなっていました。
最後に話し始めた女の子。
ルーナはお母さんに似てとても賢そうな子に育っていました。
両親に代わって、グランバニアの皆さんが育ててくれていたようです。
皆、ありがとう。
ずっと離れ離れだったけど、これから一緒にエルヘブンに向かおうね。